祖母の家の近くにニコットがあり、親しみやすさに好感を持っていました。私が最初に勤務した太美店は毎日のようにご来店される常連さんが多く、また明日ね、なんて声をかけてくださいます。フレックスさん同士も仲が良く、みんなお母さんのようでした。そんな居心地のいい環境から本社の新しい部署へ異動となり、最初はもうパニックです。ずっと座ってパソコン作業をするのが苦手でしたが、先輩方がやさしく指導してくださり安心できました。業務改革室では主に店舗の作業改善や効率化をマニュアルにしたり、新入社員の教育動画なんかも作成したりします。月に1度の割合で出張もあり、全道や東北、関東の店舗を回るのですが、売場を見てマニュアル通りにできているかをチェックしたり、現場の声を集めたり。今の仕事には机上の業務だけではない面白さがあります。
出張で各店を回るうち、お店のフレックスさんにも顔を覚えてもらえるようになりました。毎日の接客で気づいたことや売場からの要望など、本社の上司には直接言いにくいことも、私になら気軽に話してくれることも少なくありません。自分の立ち位置としては、できるだけ相談しやすい雰囲気をつくり、現場の声をきちんと本社に届けることが大切だと感じています。たとえば、陳列の商品をもっと増やしたいという売場に対し、会社としては数字が上がっているので少し様子をみようと。その中間点にいてバランスを取るのが私の役割でもあるので、現場の声と会社の方針、どちらか一方に偏るのではなく、ケースバイケースで双方のメリットになる提案を心がけたいと思います。
業務改革室の仕事に就いて1年になりますが、いずれは私も店舗勤務に戻るときが来ると思います。その日に向けて売場の皆さんが働きやすいよう努力していきたいです。これまでにもいろいろなシステム改革を行なってきましたが、実際にはそれ必要?というような作業もまだまだあります。やり方次第で主任や店長の業務ももっと減らせるのではと。自分ごととして意識すると物事がよりクリアになってくるし、これからもそういうことを見つけて改善していきたい。そのためには、売場に足を運び現場の声を積極的に聞くことが必要だと思います。